昨日、「当たり」について書いていたら、色々と思い出すことがあったので、興味もないだろうとは思いますけど、もう少しだけ。
「当たり」に関連した言葉で、「(引っ)掛かる」とか「折り合い」などの表現があります。 これらは、競馬の中継などでもよく耳にする言葉だと思います。
騎手は、馬の気性や脚質、他の馬との関係、距離、馬場の状態などからそのレース展開のプランを立てています。 「最初っから飛ばして他の馬に差をつけて逃げ切ろう。」とか「途中までは抑えて、力を貯めて最後一気に抜き去ろう。」とか。 でも、やる気になってしまった馬は、騎手の制止を振り切って、後先考えずに突っ走ってしまう事があります。 これを「(引っ)掛かった」状態と表現します。 騎手は「掛かり」気味の馬をなだめすかしてコントロールしようとするわけですが、手綱などを使って強引に制御しようとして馬がイヤイヤしたり、馬と騎手がうまく意思の疎通が出来ずにギクシャクしてしまった状態を「折り合いを欠く」と表現します。 「折り合い」を欠くと、まず馬が気持ち良く走れないし、無駄なスタミナを使ってしまう事になります。 思いっ切り、騎手の腕の差が出る所なんです。 「天才」と言われる武豊騎手の凄さは、どんな馬とも喧嘩せず、うまく「折り合い」付けるところなんだろーなって思います。 誰にでも出来る事じゃないんですよね。 きっと「当たり」が柔らかいんでしょうね。
競馬用語って、誰かが意図的に作ったものじゃなくて、仕事をしていく中で自然に生まれてきた言い回しなんでしょうね。 理屈や技術論だけでは説明できない、感覚的なものを上手に表している言葉が多いですから。
久し振りのお天気。 とても気持ちいいです。
「動物達って、好きなヒトと嫌いなヒトをすぐに見分けますよね。」って飼い主さんがよく言われます。 自分達から見ても、その差がよく分からないのですけど、確かに吠えられやすいヒトとそうでないヒトがいるんですよね。 自分などは仕事柄、動物達に好かれる立場ではないと思うんですけど、「この子、先生の事が大好きで・・・。」と、お世辞にでも飼い主さんにそう言ってもらうとやっぱり嬉しいです。
自分で言うのは嫌味なんですけど、馬の仕事をしていた頃からあまり動物に嫌われなかったような気がします。 他の先生が注射を打とうとすると暴れる馬が、自分の時には大人しくスッと打たせてくれるとか、そう言うことが時々ありました。 馬の世界では、騎乗技術や取り扱い術を評価する時に、馬への「当たり」と言う表現を使う事がよくあります。 例えば「お前は、馬への当たりが強すぎる。」とか、逆に「あいつは、馬への当たりが柔らかい(或いは優しい)」とか。 「当たり」のコツは、経験や技術で身に付く部分もありますが、センスと言うか、理屈や言葉では表現できない感覚的な部分も大きいようです。 競走馬に直接関わる人たちは、全員がプロですから、この評価は結構シビアなんです。 死活問題ですから。 一緒に仕事をしていた仲間でも、特に馬に乗る仕事の人たちはこの問題で悩んでいる子が多かったです。
病院での暖房はエアコンでまかなっているのですが、寒い時期には特に朝の補助暖房として、石油ファンヒーターを使っています。 それが、昨日壊れてしまいました・・・ もう、この時期だから新しいのを買うのもなぁ。 今修理に出しても、帰ってくる頃には暖かいだろうし。 でも、今週に入って毎朝寒いし・・・。
普段の診察の中で、犬や猫の問題行動についての相談は少なくありません。 相談に対してアドバイスをしようとする時に、どのような言い方をしたら良いものかいつも迷います。 と言うのも、答えそのものはとても簡単だったりするのですが、問題の原因がワンちゃん達よりも、むしろ飼い主さん側にあることが多いからです。 更に、そう言う飼い主さんは、犬や猫達にとても愛情を持っていますし、本人は良かれと思ってしている事が多いからです。 そう言う飼い主さんは、ご自身が意識している以上に、精神的に犬や猫に依存もしています。 自分達から見れば、明らかに「問題行動」なんですけど、飼い主さんには「微笑ましいエピソード」だったりする事もあります。 そのような飼い主さんの考え方を真っ向から否定しても、上手く行かないと思うんです。
考えてみると、自分もそうですけど、ペットに話しかける時には8割のヒトが「動物として」でなく「人間として」話しかけているのだそうです。 更に、お母さんが赤ちゃんに話しかける時の様な口調になる事が多いらしいです。 ペットの擬人化ですね。
病院に来られる飼い主さん達がよくこう言います。 「自分の大切な家族」「ウチの中で、自分の事を一番分かってくれるのはこの子なんです。」「子供達は憎まれ口ばかりで全然言う事をきかないけど、この子はいつも可愛い。」「私の言う事は、全て理解しています。」「この子は自分を犬だと思っていないんです。」・・・
犬や猫に自分の子供のような愛情を注ぐ事が悪いはずもありません。 ただ、飼い主さんは、犬や猫達を「ヒト」と見てしまっているので、自分と同じように理解する、自分と同じように感じる、自分と同じように考える、と思い込んでしまいます。 そこが、根本的な間違いの始まりなのかな?と自分は感じています。
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