診る

 「風邪だと思うのですが、最近急に、咳、クシャミが酷くなって・・・」と来院されたコ。 体温を測ったり、聴診をしたり、アチコチ診ていると、口元に黒い糸が付いている事に気が付きました。 「何だろう?」と思って取ろうとしますが、嫌がってなかなか取らせてくれません。 何とか摘み上げて、ソロソロと引くと、ズルズルと約40cmの糸状のゴムが出てきました。 「これに見覚えはありませんか?」と尋ねると、何日か前に髪ゴムをイタズラしたらしい。 「咳やクシャミが出始めたのは、その後からではありませんか?」「・・・・」
一端が歯に挟まって引っ掛かったまま、長さから言って胃まで達していたはずのゴム。 咳やクシャミの原因はどうやらこのゴムらしい。 「咳、クシャミ」=「風邪」と先入観を持っていたら、見逃していたかもしれません。 改めて、「先入観を持たず、キチンと診る」、事の大切さを痛感しました。

 それと、もし、皆さんが飼犬、猫等の口やお尻(肛門)から糸などが垂れ下がっていても、決して無理に引っ張らないで下さいね。 無理に引っ張ると、腸を傷付けてしまう事があります。 お尻から糸が垂れ下がっていたら、引っ張らず、垂れ下がった部分だけを切るだけにして、後は動物病院に任せてください。

投稿者:akiyama 2011年02月26日 15:04

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