他の先生と話していても、以前に較べて犬の骨折は少なくなっているようです。 昔のような放し飼いがなくなったせいか、交通事故による骨折は本当に少なくなりました。 犬での骨折原因の多くは、「抱っこしていて落とした。」「抱っこしたまま転んだ。」「足元にいるのに気付かず、踏んでしまった。」など、殆どが飼い主さん絡みなのです。 時代の移り変りですね。
当院で診る犬の骨折は、1年で5件程度でしょうか? それが、今月に入って既に3件。 先週は、2日続けて手術をしています。 これはちょっとハイペース。
骨折の手術は、壊れたものを元に戻す作業ですから、確かにやり甲斐はあります。
でも、か・な・り疲れます。 まず、骨にゴリゴリ穴を開けたり、あっちを引っ張ったり、こっちを押し込んだり、単純にとても力を使います。 それと、精神と頭の疲れ。 毎年数十件している、避妊や去勢の手術であれば、それ程バリエーションがあるわけではないし、とにかく慣れているのであまり頭を使わなくても、身体が勝手に動いてくれます。 でも骨折の手術となると、どこの骨がどう折れているかによって、動物の種類や品種によって、骨の形や大きさによって、固定の方法も、使う器具、ネジ、プレート、ピンの一本に至るまで毎回同じものはありません。 しかも、年に数回の慣れない手術ですから、毎回が「初めての手術」と言う感覚なんです。
ちなみに、自分は馬の仕事をしていた頃、馬に踏まれて足の小指を、押し潰されて肋骨を折ったことがあります。 が、手術を受けた事はありません。