昨日、「当たり」について書いていたら、色々と思い出すことがあったので、興味もないだろうとは思いますけど、もう少しだけ。
「当たり」に関連した言葉で、「(引っ)掛かる」とか「折り合い」などの表現があります。 これらは、競馬の中継などでもよく耳にする言葉だと思います。
騎手は、馬の気性や脚質、他の馬との関係、距離、馬場の状態などからそのレース展開のプランを立てています。 「最初っから飛ばして他の馬に差をつけて逃げ切ろう。」とか「途中までは抑えて、力を貯めて最後一気に抜き去ろう。」とか。 でも、やる気になってしまった馬は、騎手の制止を振り切って、後先考えずに突っ走ってしまう事があります。 これを「(引っ)掛かった」状態と表現します。 騎手は「掛かり」気味の馬をなだめすかしてコントロールしようとするわけですが、手綱などを使って強引に制御しようとして馬がイヤイヤしたり、馬と騎手がうまく意思の疎通が出来ずにギクシャクしてしまった状態を「折り合いを欠く」と表現します。 「折り合い」を欠くと、まず馬が気持ち良く走れないし、無駄なスタミナを使ってしまう事になります。 思いっ切り、騎手の腕の差が出る所なんです。 「天才」と言われる武豊騎手の凄さは、どんな馬とも喧嘩せず、うまく「折り合い」付けるところなんだろーなって思います。 誰にでも出来る事じゃないんですよね。 きっと「当たり」が柔らかいんでしょうね。
競馬用語って、誰かが意図的に作ったものじゃなくて、仕事をしていく中で自然に生まれてきた言い回しなんでしょうね。 理屈や技術論だけでは説明できない、感覚的なものを上手に表している言葉が多いですから。