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2010年01月のアーカイブ
昨夜は診察終了後に、病院開業準備をしていた頃から参加している異業種交流会「トライエッグ・サークル」の新年会に出席してきました。 本来は、その懇親会前の月例会から出なきゃいけないんですけども、診察を休まないとならないので、普段からもっぱら懇親会(イヤ、飲み会)にしか参加できていないのです。
自分達のような仕事は、どうしても自分の知識、技術ばかりに意識が向かいがち。 様々な分野で起業し、頑張っている「トライエッグ」のメンバーとの飲み会は、自分が何を目指しているのか、自分がどうなりたいのか、自分になにができるのか、改めて考える良い機会になっています。 まぁ、何よりも飲み会が楽しいから参加しているんですけどね。 出不精で面倒臭がりな自分が喜んで出かけて行く、数少ない飲み会ですから、自分にとっては色んな意味で同級会のような存在です。
今日の診察と手術の準備があったので、2次会に後ろ髪を引かれながらちょっと早めに帰って来ました。
時々、歯が折れてしまったワンちゃんが来院します。 もっとも、これに気が付いて来院されるのは、普段から歯の管理に気を遣っている方が多くて、折れている事に気が付いていない飼い主さんの方が多いかもしれません。
犬歯と上の第4前臼歯が折れているケースが多いです。 犬歯はフェンスやオリの鉄柱などに噛み付いたり、ぶつけたりする事が原因になる事も多いようです。 第4前臼歯は、石、骨、牛のヒズメなどをおやつ代わりに噛んでいて折れてしまう事が多いようです。 ヒトの臼歯も表面が平らで、文字通り臼の様に食べ物を細かく磨り潰す働きをしています。 でも、犬や猫の臼歯は先が尖っていて、磨り潰すと言うより肉を切り裂いたり、口で咥えて物を運ぶのに都合よく出来ています。 ヒトで言えば、「歯全部が切歯(前歯)」と言うイメージでしょうか。 ヒトでも、例えば梅干の種を噛む時は、臼歯(奥歯)で噛みますよね。 もし、切歯(前歯)で噛もうとしたら・・・と言うわけです。
第4前臼歯が折れる時は、尖った歯の先に無理な力が掛かるので、まるで表層雪崩のように縦割れしてしまうことが多いです。 エナメル質のみの破損であれば、そのままでも良いのですが、歯冠が壊れて歯髄が出てしまうと、痛みとともに歯根膿瘍を起こす可能性があるので、修復するか抜歯をする事になります。 歯の修復保存治療は、専門的な設備、技術、知識が必要になるので、当院では厳しいことも多いです。
ちなみに、自分の前歯は1本差し歯なんですけど。 「昔、ボクシングやっててさぁ。」なんてかっこいいものじゃなくて、その昔、食欲に任せて無理やり破り開けようとしたパッケージによって、脆くも折れてしまったものでして・・・この件に関してはあまり偉そうなことは言えないんです。
15歳のゴールデンレトリーバー、ジェスちゃんが亡くなったと飼い主様からご連絡を頂きました。
ここ20年程のドッグフード、動物医療の発達に伴って、犬猫の平均寿命も飛躍的に延びてきています。 でも、10歳を越える事の出来ないコも多いゴールデンで、15歳は本当に立派だと思います。
具合の悪い高齢の動物を診せて頂くと、既に僧帽弁閉鎖不全とか、白内障とか、腫瘍とか、持病を幾つも抱えている事が少なくありません。 診察時には、頭のどこかにある「高齢だから」「老衰だから」仕方がないと言う考えに甘えてしまいそうになる事もあります。 実際、飼い主さん自身からそのように言われる事もありますし・・・。
先日読んだ、海堂尊氏著「ジェネラル・ルージュの凱旋」のなかに、ドキッとする文章がありました。 東城大学医学部付属病院・救命救急センター部長、ジェネラル・ルージュこと速水晃一の台詞に、「もしも医者が患者の死に際し何もしないなら、医者と坊主は変わらない。」と。 本文中にも「不謹慎な発言。」とあるように、表現としては適当でないかもしれないですが、言わんとする所は良くわかります。
この小説の舞台はヒトの救命救急医療の現場ですし、シチュエーションも全く違います。 動物の医療の場合は、飼い主さんの気持ち次第と言う側面もありますから。
自分が常に心掛けていなければならないのは、年齢や状態に関係なく、目の前の動物が出来るだけ苦痛を感じないで、少しでも長く飼い主さんの傍に居られるように、もっともっと頭を使う事ですね。
7日、8日は信濃国分寺、八日堂の縁日。 毎年、昨年の達磨さんを納めて、新しい達磨さんと蘇民将来を買って帰ります。 子供の頃は大人に囲まれると周りが何にも見えなくて、帰り道に屋台で買ってもらうアメやたこ焼き、お好み焼きを心の支えに、人混みの中をただただ流されていたことを思い出します。 人ごみは嫌いですけど、「迷子にならないように」と子供達が、おじいちゃん、おばあちゃんと手を繋いで歩く姿を見ると、とても暖かい気持ちになります。
さて、しかし、昨日は昼ごはんを食べ損ねたほど仕事に追われて、夜もブルちゃんに付き添いで病院泊まり。 今日の昼も結局・・・。 今年は八日堂に参拝は出来ませんでした。 写真の達磨、蘇民将来、ぶっかき飴は、母と子供達が昨日買って帰って来てくれました。
実際には、1月1日から何件かの診察をしているので、「今年最初の・・・」ではありませんが、その後休んでいますから、今日が実質的な仕事始めでした。 初日から、沢山の来院があったので、一気に現実に引き戻された感じがします。
本来であれば、ここで年始のご挨拶をさせて頂くところですが、昨年、父と義父を立て続けに亡くし、喪中にありますので、本年は差し控えさせて頂きます。
年頭に当たって、一獣医師として、院長として、父親として、夫として、息子として・・・いろいろと思う所はあります。 が、とにかく今年も一つ一つ、真摯に向き合って、出来るだけ悔いを残さないように臨んで行こうと思います。 本年もよろしくお願いいたします。