保定

 動物病院で、検査や治療などの処置を安全かつ確実に、更にスムーズに進めるために「保定(ほてい)」は必要不可欠な技術です。 動物達は、どうしてそんな痛い事をしなきゃいけないのかなんて、わからないですもんね。 「診療においては、保定7割」などと、学生の頃から先生や先輩方から繰り返し教えられました。 動物看護士さんとすれば、1番の腕の見せ所です。 
 自分が小動物臨床の研修をさせて頂いた「王禅寺ペットクリニック」は、動物看護士さん達の「保定」に対する意識が非常に高い病院でした。 当時、動物看護士のリーダーだった村尾さんは、「保定」について沢山の記事、や本を執筆していて、現在は大学で「保定学」を教えています。 「保定」を学問にまで高めた村尾さんに、直接「保定理論」を教えてもらえた事は、とてもラッキーだったと思っています。 
 ヒトの医療で、「保定」と言う概念は殆ど無いんじゃないかと思います。 看護師さんに「はい、注射をしますよー。」って言われれば、普通、みんな痛いのは分かっていても、素直に腕を出して我慢するでしょうからね。 多分、「保定」と言う概念があるとすれば、「小児科」でしょう。 ”処置を受ける本人が、その処置の意味を理解できない”と言うことでは同じですもんね。 自分も、子供が小さい時、注射を打つということで、「向かい合って抱っこして、左手で体、右手で頭を抱きかかえて下さい。」と言われて、頑張った事あります。 「お父さん!、もう少ししっかりお願いしますね。」って言われちゃいました・・・。 その時は、「看護師さん厳しいなぁ。」って思いましたけど、もし暴れたりしたら、怪我をしたり、何度も痛い思いをしないとならないのは子供本人ですもんね。

投稿者:akiyama 2009年11月20日 15:38

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