« 2007年08月 | メイン | 2007年10月 »
2007年09月のアーカイブ
こんな事をカミングアウトしてどうするんだと言う話なのですが、自分は昔から胃腸が弱いんです。 食べ過ぎ、飲み過ぎは勿論ですけど、神経性胃炎とでも言うのでしょうか、緊張したりすると胃腸がキュルキュルしちゃいます。 中学の頃なんかは、大事な(自信の無い?)テストの時とかにキュルキュル。 今でも大きな手術の時なんかにキュルキュルしてます。
話は変わりますけど、獣医師になってから、「重症の胃腸障害にぶつかると、自分の腹の調子も悪くなる。」そんなジンクスが自分の中にできてしまいました。 ナリタブライアンの時もそう、セブンちゃんのときも、あの子の時も、この子の時も・・・ もっとも、こう言う症例に掛かりっきりになると、食事も、生活そのものも不規則になるので、自分の体調管理がおろそかになる事も原因だとは思います。 まぁ、「病は気から」と言うか、こんな事を意識しているからかも知れませんね。 そんなわけで、今日もキュルキュルなんです・・・・。
飼養頭数において、室内犬が外飼いの犬を上回る時代になりました。 ワンちゃんは、更にヒトに近いところで生活をするようになったわけです。 勿論、それが悪いわけではありません。 ただ、その事による最大の弊害が「犬の肥満」ではないかと思っています。 来院の度に体重が増えていく子がいます。 「そろそろ、本格的に減量を考えた方がいいですね。」自分の提案に「そうだよねぇ」と取り合えず賛同してはくれるのですが、話は大概そこで終わり。 「うちの子は、ドッグフードを食べなくて・・・。」「ヒトが食べていると、もらえるまでそこで待ってるから・・・」「お腹空かせてると、可哀相で・・・」等々、そうなってしまった原因が、自分にあることにすら気付いていない言い訳が続きます。 そう言う時は、自分も深追いしないようにしています。 飼い主さんも「ワンちゃんの為に」「ワンちゃんが喜ぶから」「自分も嬉しいから」と思ってやっている事を、頭ごなしに否定されれば面白くないでしょうし。
ただ、「うちの子、ご飯食べないから・・・」とポテトチップスなどのスナック菓子や、ジュースで子供を育てる親がいるのでしょうか? (こういう時代ですから、いるかもしれませんけどね。) 誰が考えたって、結果は見えてますよね。
「このワンちゃん、減量しないと、数年後には確実に歩けなくなりますよ。」、本気で言っているんですけど、なかなか取り合ってもらえないので、ちょっと愚痴ってみました。
猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)によって二次的に起きる、難治性の口内炎、歯肉炎で苦労している猫が結構います。 抗生剤、消炎鎮痛剤、インターフェロン等々を使ってコントロールしながら、だましだまし維持していくしかないのですが、重症になると、ご飯を食べなくなるし、口を触られる事自体を嫌うようになるので、経口投薬も難しくなります。
そんな中で、ある飼い主さんが「薬を使わないと、食べなくなっちゃうのは分かっているんだけど、薬を飲まそうとすると逃げてしまって・・・ 最近では、自分の顔を見ただけで逃げてしまう。 この子の為にしている事なのに、この子に嫌われてしまうのが切なくて・・・・」とこぼされた。 うーん。 飼い主さんの考え方次第と言ってしまえばそれまでですが、難しい問題ですね。
最近になって、アトピー性皮膚炎の症状が悪化して来院する症例が増えています。 カルテを遡ってみると、やはり毎年この時期になると症状が悪化している子が多いようです。 飼い主さんの中には「ブタクサの時期になると、決まって痒くなる。」と具体的な名前を挙げる方もいます。 「ブタクサ」 まんざら見当違いの推測ではないかもしれません。 ヒトでもこの時期に、クシャミ、鼻水、結膜炎と「スギ花粉症」と同様な症状を示す「ブタクサ花粉症」が存在します。 もっとも、「スギ花粉症」程注目されてはいないようですし、時期的にも「風邪かな?」と考えてしまう事が多いようです。
「ブタクサ」は北米から入って来た、キク科の植物ですが、この時期小さなヒマワリのような花をつけた群生を見かけますよね。 太平洋戦争後、進駐軍と共に日本全国に拡がった植物らしいです。
いずれにしても、普段の食事管理とこまめなシャンプー、更に必要に応じてお薬を使いながら、この時期が過ぎてくれるのを待つ事になります。
「風邪で病院に行ったら、インフルエンザに感染しちゃって・・・」ヒトでも、そんな話をよく聞きます。 病院は、病気を治す場所ではありますが、ウイルスや細菌などの病原菌が集まってくる場所でもあります。 勿論、病院側でも院内感染を防ぐ対策を施しています。 手指、診察台、タオル、器具等はその都度洗浄、消毒を行う。 駐車場、待合室、診察室、入院室などに残された糞尿、涎、汚れなどはその都度消毒する。 毎日、診察終了後に、壁、床等も拭取り、消毒する。 などは、どの病院でもしていることでしょう。 中には、更に徹底して、予約制にして、待合室での接触をできるだけ制限したり、初めてのワクチンを接種しに来る仔犬、仔猫の為に分院を作ったり、受付をドライブスルーにして、感染症とその他の治療について、待合室や診察室を完全に分けている病院もあります。
待合室で、飼い主さん同士が、仲良くお話ををしているのは、見ているこちらも心の和む光景です。 でも、まだワクチン接種が終わっていない仔犬が、他の飼い主さんたちに「可愛い」と撫でられている所を見ると、どう声をかけようか迷ってしまいます。 無下に「止めなさい」とも言えませんし・・・
ペットホテル、ドッグラン、美容室(トリミング)・・・そして動物病院を利用する方は、やはりワクチン接種はしておいたほうが間違いありません。 そして、待合室では他の犬や猫との接触をできるだけ避けた方がよいでしょう。 「病院に行って病気になる。」そんな最低な結果にはしたくありません。
日曜日は、シンポジウムに参加して来ました。 と、言っても、堅苦しいものではなくて、上田まちづくり推進会議が主催した「地域資源を活かした自前のまちづくり」と言う、「もっと上田を発信しよう」という、元気な人達の集まりでした。
講師をされていたのは、「村おこし」「地域ブランド開発」のプランナーとして有名な(実はよく知らないのですが)、大歳昌彦さんという方でした。 話の内容は、これと言って取り止めがなく、各地の元気な人達を次々に紹介してくれました。 「話は面白いけど、だから何なんだろう?。」 正直、そう感じながら聞いていましたが、その中で、いくつかのキーワードが繰り返し出てきました。 「元気」、「笑顔」、「おもてなし」・・・。 「村おこし、町おこし、地域ブランドの確立、基本はそのへんにあるのかな。」となんとなく感じて帰ってきました。 大歳さんという方は、照れ屋なのか、いじわるなのか、言わんとすることをストレートには話してはくれない方のようです。 「答えは自分で探せ」と言うことなのでしょう。
その中で一つ、心に残った言葉があります。 「鳥が選んだ枝、枝が待っていた鳥」 鳥には自分の身体に適した太さの枝がある。 さて、自分はどんな枝になったらいいのでしょう。
看護師さんとして手伝っていただいていた林さんが、9月一杯で退職されます。 彼女は獣医師の資格を持っていますが、本人の希望で看護師さんとして働いていただいていました。 11月からは、本来の獣医師として以前にお勤めだった病院に戻るそうです。
その為、当院も新たなスタッフを募集しています。 既に何人か面接に来て頂いています。 生意気ですが、当院では例え1日でも、当院での実習経験をしていただいた上で採用を決めさせていただくようにしています。 僅かでも仕事ぶりを見せてもらうと、仕事への姿勢がなんとなくつかめます。 それと、当院の様な小さな個人病院では、院長の考え方によって方針が全く違います。 例えば、「動物病院はサービス業である。」と考える先生もいれば、全く逆に「動物病院は、断じてサービス業ではない。」と考えている先生もいます。 当然、応対や治療方針などに違いが出てくるわけで、面接に来てくださった方にとっても、そこの院長がどんな方針で治療を進めるのか、患者さんへの応対の様子とかを実際に見る事は必要だと思います。 ミスマッチを防ぐ為にも。
と言うわけで、まだスタッフ募集中ですので、ご希望の方は、ご連絡下さい。
ここ数年、毎年恒例になった、中学生の体験学習。 今年は3人が来てくれました。 今年の3人は、獣医師を目指していたり、動物を扱う仕事をしたい、と言う具体的な目標を持っている子達だったせいもあって、かなり真剣に取り組んでくれていました。 手術なども、ずっと立って見ているのは結構大変なのですが、最後までしっかり見てくれました。 文化祭の時に、今回の体験学習について全校の前で発表するのだそうです。 今日の実習内容で大丈夫だったのでしょうか?
自分が獣医師を志したのも、彼らと同じ中学生の頃でした。 でも、彼らほど、しっかりしていたかどうか・・・。 いずれにせよ、彼らが獣医師になるのは、10年ほど先になるでしょう。 獣医師同士として、話ができる日が来るのを楽しみにしています。