最近は犬のしつけに関する本、雑誌、ビデオなどの刊行物がとても増えています。 飼い主さん達の意識も高くなっているのでしょう、各動物病院も、しつけやドッグトレーニングの勉強を積極的にするようになっています。 そんな中、しつけの本などもよく読まれていて、とても勉強されている飼い主さんから「うちの子は、自分の手からしかご飯を食べてくれないのですが、このままでいいのでしょうか?」とか「うちの子は、布団に一緒に入って寝るんですけど、大丈夫ですか?」等のご相談を受けることがあります。 事故の可能性とか、考えられる悪い面、良い面を獣医師の立場でお話しすることになるのですが。 これらの問題は、飼い主さんが自分の基準で判断される問題だと思うのです。
何の為にしつけが必要なのでしょうか? ワンちゃんを家に迎えた時、「うんち、おしっこは決められた場所でする。」「無駄吠えしない」「噛み付かない」「家具を傷つけない」等々一緒に生活していく為のルールが必要になります。 ワンちゃんにそのルールを教えて守らせるのがしつけですよね。 「噛み付かない」のように社会的に共通の、最低限守られるべきルールは当然教えなければなりませんが、例えば、「家の中のどこでおしっこ、うんちをしてもいい」と飼い主さんが考えるのであれば、極端な話トイレのしつけは必要ありませんよね。 先程の、飼い主さんの手からでないとご飯を食べないワンちゃんも、傍から見ればただの甘えんぼですが、飼い主さんが毎回必ずそうしてあげられるのなら、その手間を惜しまないのであれば、どうしても治さなければならない習慣ではないと思うのです。 外出した時には守らなければならない社会的なルールがありますが、家の中でのルールを決めるのは飼い主さん自身です。 どうも、しつけがマニュアル化されて「トイレのしつけには○○」「無駄吠えをやめさせるには××」のようなテクニック的なところばかり取り上げられますが、飼い主さんがしっかりしたルールを持つことがまず第一なのではないでしょうか。