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2006年11月のアーカイブ
自分達が学生の頃から歯科医師が過剰気味であると言われていました。 歯科大学の入学定員の削減、新規参入歯科医師の削減が各々20%されてきたのだそうですが、推計によると平成37年には更に9千~1万8千人程度の過剰が見込まれているそうです。 厚生省の「歯科医師の需要に関する検討会」が、歯科医師数の過剰により懸念される問題点としてあげているのは、技術的に未熟な歯科医師が増える、安易なサービス競争が激化する、歯科診療所が、診療収入を確保する為に過剰診療に走る危険性がある、経営の不安定化が勤労意欲の低下や職業としての魅力低下に繋がる恐れがあると言うことです。 過剰であれば、自然淘汰されるのは当然だと思うのですが、どう思われますか? サービス競争、結構じゃないですか? 病院も、歯科医院も自分の身体を預けるわけですから、慎重に選ぶのは当然で、技術が無い、高すぎる病院が省かれるのは当たり前の事ですよね。 収入が減って勤労意欲が低下するようなお医者さんには、最初から掛かりたくないと思いますけどね。 新規参入を制限して、現在の収入を維持しようとしている。 そんな風に感じるのは自分がひねくれているからでしょうか。
自分自身も怠け者ですから、選ばれる努力、裏切らない努力はいつも忘れないように心掛けています。
23日、24日と、馬の手術の為に北海道に行って来ました。 今回は本当に色々ありました。 まず、つまづき始めは23日、松本空港から千歳空港に向かう飛行機が機体不良のため、1時間以上待たされた挙句、突然欠航になりました。 塩尻駅から名古屋へ電車で約2時間、名古屋駅から中部国際空港へ名鉄線で30分。 なんとか千歳空港に着いたのは、レンタカーの営業時間ギリギリの夜10時過ぎでした。レンタカーでホテルに着いた時には、既に24日になっていました。 ビールをかーっと飲んで、思い切り寝ました。 本当は千歳空港で成田経由で来る米国人の友人と待ち合わせをして、ホテルにチェックインしたあとは、一緒に北海道の美味しいものでも食べながら、酒を飲むつもりだったのに・・・・
24日は早朝にシャワーを浴びて、やっと会えた友人と朝食をとり、手術場を提供していただく、三石の診療センターに向かいました。 4頭の内視鏡検査と、3頭の手術はスムースに進み、割と余裕を持って空港に向かいました。 「今回は天候にも恵まれてよかったねぇ」などと話しながら車を運転していると、空港に近づくにつれて嫌な雲行き。 千歳空港に着くと、雪の為に遅延、欠航が相次ぎ、空港内は大騒ぎになっていました。 自分の予約した便以降は全て欠航。 取りあえず、早い便に変更してもらったものの、いつ出発できるのか分からない状態。 何とか羽田に着いたのは、予定より2時間以上遅れた午後8時半過ぎ、モノレール、新幹線、しなの鉄道と乗り継ぎ、家に着いたのは、25日になる直前でした。 結局、北海道日帰り弾丸ツアーのようになってしまいました。 折角、北海道に行ったのに、まともな食事は、24日朝のビジネスホテルでの朝食バイキングと、手術後、空港に向かう途中でパパッと食べた天ぷらそば位。 あとは、乗り継ぎの合間にあわてて買ったお弁当。 北海道まで行って、これはあんまりでしょう。
昨日、ハトが保護されてきました。 骨折などはないのですが、立ち上がることが出来ません。 何かの感染症か、腎炎のような内科的疾患のようです。 支持療法でどこまで回復するか、取りあえずやってみましょうといった感じです。 ハトと言えば、最近は稲刈りの終わった田んぼで落穂を突っついているのをよく見かけますね。
明日23日と24日は、第二のふるさとと言うべき北海道に行って来ます。 牧場にいた頃からの年中行事のようになっている仕事です。 申し訳ありませんが、24日は休診とさせて頂きます。 24日の夜、遅くとも25日の朝には戻ります。 ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。 去年は吹雪、吹雪で馬の到着が遅れたくらいでした。 今年は雪が降らないといいなぁ。
今年も手荒れのシーズンがやってきました。 この仕事は、とにかく手を洗います。 1日の診察が20件だとしても、1件毎に3回は手を洗いますから60回。 消毒薬なんかもかなり皮膚には刺激になりますし、器具の洗浄だの、洗濯だの、食事の前だの、トイレの後だの・・・一応、時々クリームなんかを塗ってはみますが、その数分後にはもう手を洗っているわけですからどこまで効果があるものか。 臭いが強いと、嫌がられそうだし、皮膚が割れて出血したりするので、白い毛の子達を汚さないように、とかこう見えて結構気をつけているんですよ。
最近は、アトピーなどで苦労されている飼い主さんも多いので、ペットのスキンケア用品も次から次と新商品が出てきます。 シャンプーに保湿剤、尿素にコラーゲン、不飽和脂肪酸、スプレーだったりサプリメントだったり。 せっかくですから、自分自身で臨床試験をして、効果のあったものを勧めようと思います。
「これは効くわよ。」と言うスキンクリームがあったら是非教えてください。
昨日、京都市の男性が8月にフィリピンで犬に咬まれ、狂犬病に感染していることが報道されました。 先程のニュースでは、「その患者さんが亡くなられた」との事でした。 狂犬病は、発症してしまうとその死亡率はほぼ100%です。 世界では年間に5万人以上の方が亡くなっている病気ですが、日本では50年ほど前に撲滅され、すっかり過去の病気になっています。 法律で義務付けられているはずの、犬に対するワクチン接種ですら接種率が50%を切っていると言う現実が、危機感の無さを如実に表しています。 今回亡くなった方は、どのような状況で犬に咬まれたのでしょうか? 海外では、日本にいる犬と同じような感覚で、不用意に手を出さない事が第一でしょう。 咬まれた後でも、ワクチンは効くそうなので、万が一の時には必ず接種してくださいね(かなり痛いですが)。 日本は英国、豪国などとともに、狂犬病の無い、数少ない国のひとつです。 どうしても忘れがちになりますが、気に留めておいて下さい。
今日、ミキちゃんが退院しました。 9日から入院していたので、まるまる1週間ですね。 ミキちゃんは、ウチの病院への来院数では恐らく1位なのではないでしょうか。 脂漏症が強いアトピーで、ニキビダニやマラセチアなどによる症状が併発し、頻繁に薬浴に通っています。 最近は、心臓が悪くなってきていたり、神経症状が出たり、ドライアイに悩まされて、ミキちゃんは勿論、飼い主さんの負担もかなりのものだと思います。 15歳と言う年齢のこともあり、今回は飼い主さんも「もう、お家には帰れないかも」とある程度の覚悟をお持ちだったようですが、幸いにも日常生活ができる状態まで回復し、飼い主さんに抱かれて帰って行きました。
診察室に入るなり「うちのは雑種だから、連れて来るのは恥ずかしいんだけど・・」などと仰る飼い主さんがいます。 建前ではなく、自分には雑種とか、血統書付とかどうでもいい話です。 勿論、品種によって多い病気もありますし、初めて診る時は気性の目安にする事はありますが(この犬種は咬む子が多いとか・・)。 多分、どの先生もそんなもんだろうと思います。
自分がサラブレッドを診ていた時期は、普段扱う馬自体に一頭何百万から何億円と言う値段が付いていました。 正直「何かあっても弁償できないなぁ。」と思いながら仕事していましたけど、値段によって馬を区別することはありませんでした。 馬にとって値段なんて単なる肩書きですし、自分の手で取り上げて育てた馬に優劣は付けられませんよね。 自分の子供を見る目と同じですから。
ワンちゃんにとって、品種なんてただの肩書き。 良い、悪いの基準にはなりません。
昨日、車のルーフに雪を載せた車を見かけました。 よく見ると、菅平方面はもう雪で白くなっています。 今や同じ市内とは言っても、標高の差を実感します。 こうなってくると、がぜん忘れがちなのが、11月分のフィラリア予防薬です。 飼い主さんにはいつも、[フィラリアの予防薬は、飲んだ後1ヶ月間感染を防ぐお薬ではなくて、この1ヶ月の間に身体に入った虫を殺すお薬です。 毎月の定期的な投薬はもちろん、感染がなくなる次の月の投薬が大切です。」とお話していますが、気分はすっかり冬ですから、頭の中からはすっかり忘れ去られてしまうのでしょう。 改めてお忘れなく。
先月、「個人的には公園や観光地などで見かけるワンちゃん達に違和感を感じる事がある。」とブログに書きましたが、昨日の新聞に関連した記事を見つけました。
上高地タクシー運営協議会が、松本市アルプス観光協会からの要請を受け、ペット同伴の観光客の乗車を断るように各タクシー営業者に通知していたとの事。 もっとも、どこからか抗議があったのでしょう、同協議会は「乗車拒否は撤回する。」とのコメントを出しました。 自然公園法では国立公園へのペットの持ち込みを禁止していません。 環境省が策定した、上高地の管理計画でも、犬同伴を認めたうえで「野生動物への危害や公園利用者の迷惑にならないように、つなぐよう指導する。」とされているそうです。 その中で、ペット同伴の乗車を拒否すると言うのは、抗議があっても無理はないと感じます。 ただ、”上高地の河童橋付近で、飼い犬の糞の後始末をせず、更にそれを別の観光客に注意されたのにもかかわらず、放置したまま帰ってしまった観光客”がそもそもの発端なのだそうです。 何に意地を張ったのか知りませんが、素直に片付ければいいものを・・・
軽犯罪法の第一条二十六項に”街路又は公園その他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き、又は大小便をし、若しくはこれをさせた者”とあります。 自分は、ペットにも適用されてしかるべきだと思っています。 観光地に連れて行くほど子供同然にワンちゃんを可愛がっているのであれば、尚更、最低限のマナー位は守るべきです。 きちんとした飼い主さんの立場まで悪くしてしまいます。
各々の動物病院の診療方針は、各々の院長によって決まります。 極端な話ですが、動物病院が10あれば、10の治療方針があると考えていただいてよいと思います。 例えば、去勢や避妊手術のようなごく一般的な手術でも、お預かりから術前検査、前処置、器具の洗浄~滅菌、麻酔、術野と手指の消毒、手術器具、手技、術後管理、薬の処方等々、材料や方法、そしてそれらの費用を含め、全く同じ病院はないのではないでしょうか。 以前にも書きましたが、例え去勢手術とはいえ、ヒトでの手術と同じように術前検査をして、考え得る全てのリスクを排除して、考え得る最も安全な方法で麻酔をし、・・・と考えていくと数十万の手術費用になるはずです。 皆さんは、猫の去勢手術に対して数十万円を払えますか? 獣医師は各々の経験や考え方からどこかに線を引いて、材料、方法、費用を決めていきます。 獣医療は完全な自由診療ですから、ヒトの保険診療のように材料、方法、診療報酬等が事細かに定められているわけではありません。 病院間の差が出来てくるのも当然です。 何を基準に病院を選ぶかは、飼い主さん次第で、自分達は選んでいただけるように努力していくしかないわけです。 そんなこともあって、自分は他院の先生の考え方や診療方針について、自分とは違うなと感じることはあっても、特に飼い主さんの前で批判、否定しないように心掛けています。 その病院を選ぶ飼い主さんがいる以上、そこで行われている治療内容がどうであれ、それはそれで成立しているわけですから、第三者がとやかく言う筋合いではないと思っています。
と、ここまで言っておいてなんなんですが、つい最近、「今時、こんなことをしている獣医師がいるの?」と一つ一つに突っ込みを入れるのもバカらしいほどの事例に遭いまして、今回が初めてでない事もあって、遠回しにでも一言言っておきたくて、こんな歯に物が挟まったような文を書いてしまいました。
昨日から、荒れた天候が続いてますね。 今日は、延期して頂いていた狂犬病の訪問注射の為に、真田から菅平を2時間かけてドライブしてきましたが、林道のような道に入るとカラマツなどの葉で絨毯のように埋め尽くされていました。 ロマンチックでもなんでもなかったですけど・・・
ウチの犬は、夜は玄関に設置したサークルで寝ていますが、昨夜は風と雨と雷で怖かったらしく、二階まで登ってきて、なぜか部屋の前にオシッコをしました。 たまに、サークルを飛び出して悪さをすることはありますが、今回は違うようで、足音に気付いて様子を見に行くとうれしそうにくっついてきて離れなくなりました。 正直、彼女(犬)の本当の気持ちは分かりません。 もしかしたら、オシッコがしたかっただけなのかもしれません。 周りの状況や本人の様子から、人間が勝手に判断しているだけです。 ここが動物行動学の難しいところですよね。 学問として色々なパターン分析はありますが、所詮はヒトの目線。 自分の犬ですらこうなのに、飼い主さんとのお話だけでそれぞれの犬、猫の気持ちを理解してあげられるのか、見当はずれのアドバイスをしていないか、時々心配になります。
今日、たまたま手術予定が無く、娘の参観日に顔を出すことができました。 親として初めての授業参観でしたが、自分が子供の頃とは違うんだなぁと感じました。 参観日自体が多いように感じますが、親御さん達も普段着で、昔のようにビッと決めている方はいませんでした。 それは、事前に妻から聞いていたので、自分も普段着でしたが、スーツなんか着ていったら完全に浮いちゃうところでした。 これは、忘れてしまっただけで、自分自身もそうだったのかもしれませんが、授業中に子供達はこんなに自由にしてたかなぁ? 自由にしゃべるし、自由に動くし・・・
とにかく、先生は大変ですね。 たった二人の自分の子供ですら「お前ら、いい加減にしろ!」の毎日なのに、あのバラバラに動いているちびっ子達に同じ事をさせるなんて・・・。 自分には出来ない仕事だと素直に思います。 その話をすると、娘にも「父さんは気が短いから・・・・」と即答されてしまいました。
よく、「ペットは飼い主に似てくる」と言われます。 せっかちな飼い主さんのペットは落ち着き無く、おっとりした飼い主さんのペットは穏やかに育っていくのは、自然なことですよね。 不思議なことに、見た目まで似ているワンちゃんと飼い主さんを見かけることがあります。 失礼ですが、思わず吹き出してしまいそうになるほどのペアもいますよ。 勿論、後天的に似てくるなんて事があるわけは無く、雰囲気によるところが大きいのでしょう。 恐らくはワンちゃんを選ぶ時点で潜在意識の中で、自然と親しみを感じる、自分と似たようなタイプを選んでいるのでしょうね。 実際、長髪の人は毛の長い犬種を選ぶ傾向があるそうです。 そう言えば、ウチの犬も自分と同じような雰囲気ですね。
本日、獣医師会東信地域協議会の研修会がありました。 来年1月より麻薬に指定される麻酔薬、ケタミンの取り扱い、取り扱いに必要な免許についての説明が今回の中心的テーマでした。 獣医療において、ケタミンは極日常的に使われてきた薬剤で、麻薬指定となる影響はかなり大きいものがあります。 面倒な手続きは増えますが、法令に従って使用していくことになるでしょう、それだけの価値のある薬品ですから。
同会で、スケルトン競技のオリンピック選手、越和宏選手のお話を聞く機会に恵まれました。 全く同い年の現役スポーツ選手ですから、何がモチベーションを持続させているのか、とても興味がありました。
お話の中で興味深かったのは、大学時代、世界を目指して入部したボブスレー部を、先輩後輩間の理不尽な上下関係や、練習の厳しさから数ヶ月で辞めてしまった事。 卒業を目の前にした4年生になって再入部し、それが結局今に繋がっていること。 そして、再入部を決意した理由が、嘘をついて部、練習から逃げ出したことへの自責の念だと言う事でした。 勿論比較するレベルではないのですが、自分にも同じような経験があります。 もっとも、自分の場合は逃げたまま終わりましたが・・・ 20年以上たった今でも、後悔したまま引きずっているのは、逃げたまま終わってしまったからなのでしょうね。